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黒猫本棚~読書感想ブログ~
漫画とか小説とかの感想を好き勝手に書きます。何か読みたいけど、何がいいか迷っている、そんな時の参考に★
アート系
鉱物見タテ図鑑 鉱物アソビの博物学  編・著:フジイキョウコ
2012-05-05-Sat トラックバック : 0  コメント : 1
鉱物見タテ図鑑 鉱物アソビの博物学 (P-Vine Books)鉱物見タテ図鑑 鉱物アソビの博物学 (P-Vine Books)
(2011/10/07)
フジイキョウコ

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想像力が刺激されます

内容

天然の鉱物をイマジネーションの赴くまま、
様々なものに見立てて紹介する、一冊。

専門的な鉱物の紹介図鑑というものではなく、
歴史的エピソード、物語エッセイで構築されています。

鉱物の知識がなくても、問題なく楽しんで鑑賞できます。

感想

小さな頃、道端に落ちてる小石がとても綺麗な宝石のように思えて拾って帰ったり、
川原に転がっている石ころがアヒルに見えて、他にも面白い形のものがないか、
いつまでも探していたりしたなぁ、と
そんな経験を思い出した一冊。

ここに掲載されているのは、川原の石とは違い、
「鉱物」と称される美しい石たち。

ゼリーのような方解石から始まり、
古書のような雲母、月のような蛍石、等、
見立てられた鉱物が、素敵な写真とともに、
幻想的に、美しく、そして、面白く紹介されている。

こんな綺麗なものを生み出す、母なる地球の偉大さにも、
改めて感動を覚えます。

学術的な意味合いが多そうで興味を持っているけれど、
なかなか手に取ることができなかった鉱物の書物。
本書は、そんなイメージを覆し、
鉱物への興味を一層引き出してくれました。

実際の鉱物を手にとって見てみたいっ!
と読み終わった後、強く思わせてくれますし。

ロマンを感じさせてほしいとき、
想像力に遊びたいとき、
おススメの作品。
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ファンタジー・幻想・怪奇系
愛しの座敷わらし(朝日文庫:上下巻) 著:荻原浩
2012-04-14-Sat トラックバック : 0  コメント : 0
愛しの座敷わらし 上 (朝日文庫)愛しの座敷わらし 上 (朝日文庫)
(2011/05/06)
荻原 浩

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愛しの座敷わらし 下 (朝日文庫)愛しの座敷わらし 下 (朝日文庫)
(2011/05/06)
荻原 浩

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映画化ですね。
ほっとする話です。

あらすじ

出世競争に敗れた晃一は、田舎に左遷させられた。
それを機に、仕事人間はやめて、家族と向き合おうと、
憧れの古民家へ引越しを決めた。

夫や姑、転勤に不満たらたらの妻・史子、
夫に先立たれてから、認知症の疑いのある母・澄代、
友達にはぶかれていた長女・梓美、
喘息の為過保護に育てられている長男・智也。
彼の家族の絆はばらばらになりかけていた。

しかし、そんな家族が住むことになった古民家には、
不思議な座敷わらしが棲んでいた。
座敷わらしの存在、悲しい歴史、近隣の人々との繋がりが、彼ら家族を変えていく。

本当の幸せとは。
家族の踏み出す新たな一歩とは。
ハートウォーミングストーリー。

感想

荻原さんの作品は、「押入れのちよ」以来。

この作品も幽界が関わる不思議な話。

引っ越した家に小さな子供の幽霊のような存在がいる、というストーリーだけれど、
タイトルからも、座敷わらしという存在からも分かるように、
恐ろしい話は全くありません。

安心して読める作品です。
こういう展開、という先が見えていても、
だからこそか、安心して読みたいと思います。

なんといっても座敷わらしの描写が可愛い。
智也と遊ぶシーンは、知らず知らずに微笑みを浮かべてしまう。
特にシャボン玉のシーンが好き。

犬と戯れ、眠る場面も、目の前に浮かんできて、
晃一と史子の気持ちになれます。
あの陽だまりのような気持ちに。

家族と一緒で、この座敷わらしに引っ張られ、
このわらしを愛おしく感じ、
物語に入っていける。

厳しい現実があるから、このような温かい話を読むと、
心がほっとなって、癒されます。

こんな綺麗にまとまるはずない、と思いながらも。

座敷わらしという非現実感のあるキャラクターがいるから、
許せます。
やっぱり人の優しさは素晴らしいなぁ、と思えます。
人に優しくしなきゃなぁ、と。

最後のファミレスのオチ。
心の底から、よかった~、と思いました。
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黒い森 (祥伝社文庫)黒い森 (祥伝社文庫)
(2010/08/31)
折原 一

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パズルでした。

しかし、やはりアガサ・クリスティは偉大だなぁ。
「そして、誰もいなくなった」は色々な作家さんに影響を与えている。

あらすじ

「ミステリーツアーの目的地で待っている」
親に引き裂かれたカップル、樹里と留美男。
その二人に、同じようなメールが届く。

お互いに相手からのメールと信じ、その怪しいミステリーツアーに別々のグループへ
参加する二人。

ミステリーツアーの目的地は、作家が家族を惨殺した事件が起きたという、
樹海の奥地にある山荘。
その山荘に行く過程で、ツアーの客が一人一人と消えていく。

このツアーの目的とは何なのか?
果たして、愛し合う二人は会えるのか?

感想

折原氏は、昔、ミステリが好きな方に色々貸してもらった中で、
何度か読んでいて、印象が良かった作家さんである。

謎解きという、ミステリーの王道を見せてくれ、
娯楽性抜群、という印象である。

この作品は、表からの「生存者」、裏からの「殺人者」、
そして、真ん中に袋とじとなった「206号室」という解決編で後編されている、
ミステリー。

その奇抜な構想に惹かれた。

「生存者」128ページ、「殺人者」127ページで書かれているようなので、
ちょうど半々のストーリーが問題。
そして、袋とじが回答だ。

遊び心のある、ありそうであまりない形の一冊である。

黒い森というタイトル通り、樹海に進む話なので、
「206号室」という回答のタイトルが不思議だった。

しかし、この号室名も謎のヒントなのだと全て読んで分かった。

作者が言うとおり、表「生存者」編から読んだほうが楽しめるだろう。

「生存者」編の謎が、「殺人者」編で分かるので。

犯人は、ある程度簡単に分かるし、
「心中、おだやかでない」の合言葉の意味も分かりやすいが、
ミステリーツアーの本当の目的もすぐ予想できる。

だが、樹里と留美男が持ち寄る持ち物は分からなかった。
最後のオチもすっきりできる。

パズル的なミステリーを気楽に読みたいという際には、
面白く読める一冊でしょう。

全てにおいて、現実感は一切ありません。
現実的でないからこそ、陰惨になりすぎず、
物語として楽しめる、そんな作品でした。

けれど、こんなに登場人物はいらなかったなぁ。
アガサを意識させるため、そして、
読者を少しでも惑わすための小道具だろうが。

なお、袋とじは切ってから読むことをおススメします。
読みにくく、手が痛くなるので。
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迷宮 (集英社文庫)迷宮 (集英社文庫)
(2002/05/17)
清水 義範

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果たしてこの作品のテーマは何なのだろうか。
ミステリーなのか?と戸惑う。
オチは本当に素直にあのまま受け取っていいのだろうか。
作者の本当の狙いは何か、もやもやしてます。
誰か教えてほしい・・・

あらすじ

ある24歳のOLが、アパートの一室で殺された。
恋人と夕食を共にしようとしている日に。
性器を切り取られるという異常な殺し方で。

その事件の犯人は井口克己という22歳の大学生で、OLをストーカーしていた。

記憶を失った「私」は、治療と称して、この殺人事件に関する様々な文書を読まされる。
犯罪記録、週刊誌報道、取材記録、手記、手紙、供述調書。
その意図はなんなのか?
この事件の真相はなんなのか?

感想

本屋さんのミステリ特集のコーナーでのPOP文句と
清水氏の作品に良い印象があるのもあって、購入。

思っていたよりショッキングな猟奇的殺人事件を扱った話だった。

この作品は、ある事件を、
犯罪記録、週刊誌報道、手記、取材記録、手紙、供述調書、と
様々な文体で説明していく。

犯人は判明している設定なので、犯人探しのミステリではないことが、
すぐに読者には分かる。

だが、文書の形体が変わり、その中身が少しずつ変わる、
その構成。

そして、治療師とは、記憶喪失の男とは何者か、
語られる事件の真相は何なのか、
という物語を引っ張る線があるので、
飽きずに次々とページを捲ることができる作品だ。

一つの同じ事件を同じような内容で綴られているが、
そのように読めるのは文章力の見事さだろう。

清水氏の作品は、「国語入試問題必勝法」や
偽史日本伝」を読んだことがある。
それらは、ユーモア溢れる作品やほろりとくる作品だったので、
このようなシリアスな作品は、意外性があった。

※特に、「時代食堂の特別料理」は未だに忘れられない作品になっている。

清水作品をこの「迷宮」が初読だったら、
最後のオチを素直に受け取って、
よく分からないな、で終わってしまったかもしれない。

しかし、清水作品を読んでいて、
尚且つ、最後まで引っ張るその技巧を考えると、
これは、素直に読んではいけないのでは、
何か奥に隠れた作者の狙いがあるのでは、
と勘繰ってしまう。

タイトルが「迷宮」とあるところから、
何かそんな予感がしたんだよな…。

読者を迷宮に追い込むような作品なんじゃないかって。
すっきり終わらせてくれるミステリーじゃないんじゃないかって。

たぶん、読者を惑わす、というところに作者の狙いはあるのではないだろうか。
色々な解釈がある、
本当のところ、自分にも他人にも分からないことがある、という提示が、
この作品のテーマではないのだろうか。

ただ、はっきりとしたメッセージがないので、
もやもやが残る。

いくつもの解釈の余韻が残るのである。
もう一度読み直したいような。
夢野久作の「ドグラ・マグラ」を連想させる構成だった。

あれこれ考えてみたくなる、そんな一冊です。

以下、ネタバレ感想。
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リピート (文春文庫)リピート (文春文庫)
(2007/11)
乾 くるみ

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長らくお休みしてしまいましたが、再開☆

あらすじ

大学生の毛利圭介のもとへ、ある日、不可思議な1本の電話が掛かってくる。
現在の記憶はそのままで、ある特定の時間の自分の体へタイムスリップできるという、
「リピート」。
そのリピートを繰り返す風間という男からの電話だった。
「ゲストとしてリピートしないか」という風間の誘い。
毛利圭介は、疑心暗鬼だったその他10人のゲストともにリピートするのだった。

しかし、リピートした10人のゲストが次々とリピート先で
死んでいく。
不安を覚える生き残ったゲストたちは、その死の連鎖の謎を探っていくのだった。

感想

乾作品を読むのは、本書が初。
何かと話題になる作家さんだったので、楽しみにしながら読みました。

そして誰もいなくなった」のオマージュなのかと思った。
この話を読んでいると、より楽しめるのではないかと。

ただ、この物語は、
どうやら作中でも書かれている「リプレイ」に影響されたお話のようだ。
こちらは未読なので、後日読んでみようかとも思う。

本を読んでいると作家さんの読書暦を感じる瞬間があり、
それも読書の醍醐味のような気がする。

さて、感想だが、
最初は、説明が長く、なかなか物語に入れなかったので、
失敗したかな、と思ってしまった。
けれど・・・最後のオチできゅっと物語を締める、
その技ですっきりと読みきれました。

爽快感とは違うかもしれないが、
個人的にそう締めくくるのか、と面白かった

最初のタイムスリップへの整合性や、
世界観の説明が長かったのが残念な気がしたが、
後半のジェットコースターストーリーに入れば、
あっという間に最後まで読みきれるので、
そこまでご辛抱を。

以下、ネタバレ感想
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